今回はみんなご存知「名探偵コナン」からデザインにも役立つエピソードをご紹介します。アニメだからといってバカにはできませんよ。
名探偵コナンといえば青山剛昌原作、1994年から少年サンデーに連載中の人気漫画。アニメも長い間放送され、作画も色々変更してます。
ネットでも「ラーーーーン!」や「せやかて工藤」がいじられていますが、次期サザエさんくらいの立ち位置と思うくらい知れ渡った存在です。
そんな名探偵コナンですが、我々デザイナーも知っておかなくてはいけない「錯視」が解決のヒントとなるエピソードがありますので、ご紹介したいと思います。
陰影付きダイヤモンド錯視(クレイジーダイヤモンド)653話
一つ一つのひし形は、上下部の角度が、30度~40度で、軽くグラデーションがかかっているだけですが、そのひし形が隣接する境界線の部分の濃淡を人の目は、一つ一つの点ととらえてしまい、その一部に注目するために、全体的なものとして視覚が反応してしまい、上のひし形と下のひし形がまるで別の色のようにみえてしまう。つまり、脳が、勝手に計算違いをしているんです。
諸伏 高明
ジャストロー錯視 655話
物の大きさを見比べる時、人は、つい一番近い隣り合った長さを比べちゃうんだ。だからバームクーヘンみたいなおうぎの形をしたものが並べて置いてあったら、長い辺と短い辺を比べちゃうから、おんなじ大きさなのに、奥にある方が大きいって勘違いするってわけさ。
江戸川 コナン
ゲシュタルト崩壊 655話
そうや。アンタらも、壁のシミや、くも(昆虫)の形が、人の顔に見えることあるやろ。あらぁ脳の中の顔ニューロンが反応してついつい、顔やと認識してしまうからや。その顔ニューロンによー似た漢字ニューロンちゅうのも脳内にあってのう。同じ漢字なんども見続けると、その漢字ニューロンが疲れて、機能低下を起こしてしまうって言われてんねん。つまり、よう知った字でも、こんな形やったかなぁって分からんようになってしまうことをゲッシュタルト崩壊ちゅうわけや
服部 平次
「毒と幻のデザイン」のエピソードは錯視が解決のポイントとなっています。3つの錯視は比較的有名な錯視なので知っている方も多いでしょう。
ジャストロー錯視はバナナなんかでも起きたりします。扇型のものであれば割と起きます。
この他にも様々な錯視がありますので、探してみてください。バレリーナがくるくる回るヤツとか。
錯視はある意味生きるために必要な人間の機能で、起こってしまうの仕方がないことです。どうやっても「知覚と物理の誤差(ズレ)」が起きてしまうのです。
名探偵コナンは大人でも楽しめると私は思います。私も結構好きです。結構難しい内容があったり、勉強になるエピソードがポツポツあったりしますので、おヒマでしたら見てみてください。
ちなみに私は哀ちゃんファンです。