今回は私が街中で配布されているパンフレット・カタログ・チラシの中からデザインの参考になるようなものをご紹介したいと思います。
私は度々カタログやパンフレットを集めるためだけに、カバン片手に街ブラします。旅行に行った際にも観光案内所などからもらってきているので、地方のものも今後出てくると思います。
今では手に入らないちょっと昔のパンフレットなども載せていきたいと思いますので、デザインの参考に。
今回は「住宅カタログ編」です。
ヘーベルハウス OUTDOOR LIVING
ヘーベルハウス OUTDOORLIVINGのカタログです。
雑誌などによく広告が掲載されているため、知っている方も多いでしょう。
中でもアウトドア雑誌の「GO OUT」とは共同企画なども行なっています。
全体的なイメージとしては男性向けのデザイン、ベースのフォントも太めのゴシックを使っています。
プラス手書き文字やカスレ加工を使ったりして、アウトドア、ナチュラル感などを表現しています。
こちらもOUTDOORLIVINGのカタログ。「GO OUT」との共同企画となっています。
上は機能、構造などの説明が中心でしたが、こちらは、使用シーンを多く使い、より強くイメージさせる構成になっています。
家族での過ごし方、男同士での遊び方がイメージとして使われ、近年のアウトドアブームに強く訴えるカタログとなっています。
PanaHome 家事楽STYLE
PanaHomeの共働き家族向け、特にお母さん目線の内容で展開されているカタログです。黒、黄色で構成されていて、構図もグリッド感が強いです。
基本構図はグリッドが強く、基本黒しか使っていないのに、のっぺり感を感じさせず、重さも感じない、私は非常に好きなデザインです。
おそらく細かな装飾や、画像だけがカラーで見せているところが、そうさせているのではないでしょうか。
サーラ住宅 PLANNING BOOK
サーラ住宅の二世帯住宅プランのカタログです。
基本構図は左にプランのテーマと設備内容があり、間取り図、パースなどで説明している、いたってシンプルな内容です。
イメージイラストをフラットデザインにし、全体の色味もワントーン落としたような配色を使っているので、落ち着いた雰囲気に仕上がっています。
二世帯住宅ということで親世帯の人も見ると考えると、コンセプトに沿った色味と言えるでしょうが、小さい文字のQ数はもう少し大きい方が良かったのではと思います。
他媒体で展開できそうなデザインだと思います。
クレバリーホーム クレバリー家の謎
クレバリーホームの品質や性能を紹介したカタログです。デザインの前に企画が目立ったカタログです。堅い内容でこの企画は、攻めてます。
謎解きのイメージで全編展開しています。イメージキャラクターの子供達もハーフっぽい顔立ちの子を器用しているので、外国っぽい雰囲気を踏襲しているのでしょうか。
堅い内容を少しでも読んでもらおうとしている企画が素晴らしいです。
ただ、もっと謎解きっぽくダークなイメージか、逆にもっと明るいイメージ、どちらかに振った方がより面白くなりそうな紙面だと思います。
クライアントからの要望と企画者の間で、デザイナーさんも迷ったのかな…。
一条工務店 ICHIJO 防災BOOK
一条工務店の自社製品性能と災害を絡めたカタログです。災害が起きても一条工務店の家なら!というところを人見開きづつ紹介していて、わかりやすい構成になっています。
左ページは薄アミ、右ページが白ベースで全ページ展開しており、統一感のあるデザインです。イラストもシンプルなものを割と大きめに使っており、キャッチとして役立っています。
オブジェクトもシンプルで非常にスッキリと作ってあります。
ただ、余白もしっかりとっていて、行間も広いのに窮屈に感じるのは私だけでしょうか。
一条工務店 夏の不快を0にする家って
同じく一条工務店の機能説明カタログです。
パッと目に入ってくる数字のビジュアル表現。暑苦しさをさらに強めるこの加工がこのカタログに引き寄せる全てと言っていいでしょう、というくらいインパクトが強いです。
各ページをこの数字が、頭部分にアイキャッチとして入っていて、非常にインパクトのある、章の導入として素晴らしい働きをしています。
ヘーベルハウス よるこまbook
ヘーベルハウスの暮らしの困ったと製品性能を絡めて称しているカタログです。
フラットデザインをベースに観音開きの使用になっています。
観音の扉部分では、生活の困った、開くとヘーベルハウスが解決という構成になっています。このシリーズは「ひるこま」もあって同じように展開をしています。
イラストもシンプルで可愛らしく、折りの特性をうまく使ったデザインだと思います。
中央の薄アミから、少しはみ出ているところが割と大きいかなと思います。
今回は住宅カタログ編として紹介させていただきました。